このたび International Traffic Medicine Association (ITMA) 第27回 World Congress を、日本で初めて開催するにあたり、皆様をお迎えできますことは、私にとってこの上ない光栄です。

本学会は、わが国、そしてアジア太平洋地域にとって歴史的な節目となります。交通医学は、人命を守り、安全で持続可能なモビリティを推進するうえで不可欠な学問領域です。近年の日本は、高齢運転者、歩行者・自転車利用者などの交通弱者の安全、新技術の社会実装といった複合的課題に直面しています。これらの進化する課題に取り組むには、国際的な連携と学術交流が必要です。

本大会のテーマは “Future endeavors of traffic medicine”（交通医学の未来への取り組み）です。世界のあらゆる地域で交通事故死者を低減させ、安全な社会を実現するため、力を合わせて取り組まねばなりません。本学会では、世界各国から臨床医、研究者、政策担当者、そして交通安全を推進する実務家が参集し、交通医学の発展に強いコミットメントを示す予定です、。本会期間中の討議や発表、新たなネットワークの構築が、世界における交通安全の推進に貢献できると確信しております。

本学会の開催にあたり、ITMA会員の皆様、組織委員会の皆様、スポンサー各位、そして本大会を支えてくださるすべての参加者の皆様に、心より感謝申し上げます。日本の文化とおもてなしもあわせてお楽しみいただければ幸いです。

International Traffic Medicine Association (ITMA) 第27回 World Congress
大会長　一杉正仁